【転職】大企業から転職を決意した理由 + 今思うこと。
本日は、僕が大企業から転職を決意した理由について書いていきたいと思います。
こんな人におすすめの記事になっています:
- 「せっかく大企業に入ったけれど転職を考えている。みんなどんな理由で辞めるんだろう?」
- 「うちのように大企業に入ったのにやめるやつの気が知れない。うちの部署の若い奴・部下も辞めたいと言ってきたが、どういう気持ちなんだろう?」
本日のお題: 僕が大企業から転職を決意した理由 + 今思うこと。
僕のプロフィール
簡単に僕のプロフィールです。
僕は地方の国立大学・大学院(理系)に進学し、その後、日経225の大手企業・メーカー(X社とします)に技術職として新卒入社しました。
当時X社は、A事業 (最も大きい事業)、B事業、C事業と複数の事業部を持っていました。
採用もそれぞれの事業部ごとに行っていました。
僕はB事業部の業務内容や取り扱う商材に興味があったので、B事業部の採用にエントリーし、幸いにも内定をいただくことができました。
ところが、入社3年目に差し掛かったころ、X社が突然B事業からの撤退を宣言したのです。
幸い、この時表立ったリストラはなく、僕たちは仕事を失うことなく、事業Aで受け入れてもらえることになりました。
失業は免れた上に、事業部Aでは毎日、丁寧な導入研修を開いてくれました。
A事業で使えるスキルが全くない僕たち(B事業部出身の人たち)が働きやすい環境を、全力で整えてくれました。
それでも、数年後、僕は転職を決意したのです。
転職後、今は外資系メーカー(幸い、B事業と同じ業界)に勤務し3年半ほどが経とうとしています。
(もう3年半か・・・!笑)
大企業の良かったところ
まずは、大企業にいて良かったと感じていた点です。
① 倒産する心配がない
中小企業は1年以内に3割が廃業してしまうと言われていますが、キャッシュが豊富な大企業は、そうでない中小企業と比較してつぶれてしまう可能性が小さいです。
現在のように、コロナの影響で一定期間経済活動が止まってしまっても、体力のある大企業はある程度持ちこたえることができます。
「今期、予算未達だったけれど、つぶれることはない」という安心感はとても大きかったです。
② 周りの人が賢い人・優しい人が多い
大企業は人数も多いですが、入社希望者も多いので、入社の倍率がとても高いです。
その高い倍率を勝ち抜いてきた、ある意味ふるいにかけられた人たちがほとんどですから、人柄もよく優秀な人が多かったと思います。
そのため、わからないことがあると丁寧に教えてくれましたし、教え方もとても上手でした。
③ 働きやすい環境
大手企業すべてについて一概には言えませんが、
これらがしっかりしていて、働きやすい環境が整っていたと思います。
それでも転職を決めた理由
たくさんの良いところがあった大企業ですが、それでも僕が転職を決意した理由をいくつか挙げていきます。
① 事業部撤退によってやりたいことができなくなった
僕が、転職を決める決定打となった理由です。
「B事業に入ってやりたいことができる!」と思って入社したのですが、事業部自体がなくなってしまいました。
会社がB事業を継続するメリットがないと判断しての撤退だったため、実際にB事業に所属していた自分にも責任があるわけです。
しかしながら、世知辛い世の中だなあ、ととても落ち込みました。
② 異動が多すぎてスキルがつかない 飲み会も多い
大手企業でありがちなのが、2~3年ごとの部署異動です。
この部署異動によって、いくつかメリットがあります。
- それぞれの部署の役割がわかる。
- 会社の全体像が見えやすくなる。
- 社内の人脈を強くすることができる。
ですが、この部署異動が多すぎて、自分にとってデメリットも大きかったです。
- いつどこに異動することになるのかわからない不安 (日本全国・海外含めての異動の可能性がありました)
- 2~3年ごとに異動していたら、自分の専門性がつかないんじゃないか?(そもそも、B事業で培ったスキルも、まったく必要なくなってしまっていました)
- 社内の異動が多すぎて、毎月、歓送迎会が開催される。飲み会が多すぎる・・・。
もちろん、人によって合う・合わないはあると思いますが、僕は常に異動の不安と飲み会の多さに疲れ切っていました・・・。
③ 社員数が多すぎる。
大きい会社はそれだけ、人数も大きいです。
僕が異動したA事業も、おそらく1000人以上が在籍していたと思います。
そのため、社内の人間であっても、知らない人だらけ。何かミーティングが開催されるたびに、新しく知り合う人と出会うことになりました。
これはメリットでもありますが、人見知りの僕にとっては、大きなストレスでした。
また、A事業部は社員が多すぎるので、自分が会社にどれだけの貢献ができているのか全く分からない状態でした。
④ 転職を応援(賛成)してくれる人もいた。
転職をしようと思っている、と相談すると、当時周りの人たちは驚く人がとても多かったです。
「せっかく大きい会社に入ったのに、もったいない!」
僕のことを思ってこう言ってくれた人もいました。
そんな時は、転職を応援してくれる人、あえて何も言わない人(ただ、「へえ~転職するんだ。」としか言わない友人)に救われました。
⑤ 当時、独身だった
当時の僕は独身だったことも有り、多少のリスクをとってもいいんじゃないか、と考えていました。
日系から外資系企業に 実際に転職をして、今思うこと
結論から言うと、転職して後悔は全くありませんでした。
転職後、今僕が思うことについて書いていきます。
① 価値観が広がった
外資系企業に転職をすることで、外国人とのコミュニケーションの機会が増えました。
X社にいたころは、離職率も低く中途採用で入社してくる人の割合もとても小さかったです (今のX社の状況はよくわかりません)。
そのため、自分にとっては社内の人=社会のすべての人のような気がしていました。
大企業であったとはいえ、小さい世界の中しか知らない自分にとっては、ちょっとした成功・失敗に一喜一憂していたのです。
また、それが原因で疲れてしまっていました。
転職してからは、日本人だけでなく、外国人の考え方・働き方に接することができ、
「こういう考え方もあるんだな」、とか、「プレッシャーがあっても死ぬことはないや」、と思えるようになりました。
② 自分は何ができるのか?
外資系企業に転職して感じたもう一つのことは、
- 個人や会社の数値目標がしっかり設定される
- 各人の専門性が高い (逆に、専門外のことは全然知らない人もいる)
ということです。
(もちろん、企業カルチャーや、自分のスキル・社内グレード・所属部署によると思います。)
そのため、「自分が持っているスキルはなんだろう」とか、「自分が目標を立てる上でどのぐらいの数字が狙えるだろう」とか、「自分は会社にどう貢献できるのか」、よく考えるようになりました。
③ 結局は合う・合わないの問題
大きい会社だからが良い、とかではなく、結局そのカルチャーが合うか・合わないかだと思います。
もちろん、大きい会社の方が給料も高いだろうし、全国転勤の可能性も高いと思います。
でも、プラスの面もマイナスの面も、その人次第だと思います。
たとえば、いろんな土地でいろんな仕事がしたい。飲み会が好きだ。そんな人は、大企業に入ることで、自分を活かしやすいかもしれません。
結局は、自分次第(自分自身に合うか)だということです。
最後に
僕が大企業から転職を決意した理由 + 今思うことについて書いてみました。
転職することによる後悔・転職しないことによる後悔、これを読んでくれた人がいずれもしないことを祈っています。
今後は、今の会社に転職してよかったことについても書いていきたいと思います。
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